泉南市議会議員の添田詩織です。 ウイグルを応援する全国地方議員の会では、広報企画委員長を拝命しております。
今回は昨年の8月以来、二度目となる大阪なんば高島屋前での街頭抗議活動でした。 参加議員たちも街頭活動経験者が増えており、横断幕の設置から、配布チラシと冊子の折り込み作業等をスムーズにこなし、時間通りに街頭活動が始まりました。
いつも街頭活動の最初には国歌斉唱を行います。東トルキスタンの国家と君が代を参加者全員で斉唱し、ウイグルの人々に思いを馳せました。両国の国旗が綺麗に風になびいておりました。

総務会長の野田しょうこ(東大阪議)の開会挨拶ののち、日本ウイグル協会のローズ副会長が演説。

元衆議院議員長尾敬氏も応援に駆けつけて下さり、長尾先生から順に議員たちのマイクリレーが始まりました。

また、急な要請にも関わらず、産経新聞社、河内新聞社が取材に入ってくださいました。この場を借りて深く感謝いたします。
清水ともみさん『私の身に起きたこと』小冊子を配布
今回の街頭活動は急遽決定したものでした。街頭活動をやろうと決まったのは道路使用許可の申請期限ギリギリであり、西川良平(堺市議)先生には大変お世話になりました。各種の用事を変更して事務所スタッフの協力も得ながら開催に無事にこぎつけたのです。案内もギリギリとなり関西在住ウイグル人の方々に連絡を回しきれなかったのですが、実は「SNSを見て駆けつけて下さった日本人の方々」が前回よりもかなり増えたことは、ウイグル協会や地方議員の会の地道な成果であると、確実に感じることが出来ました。
そしてもうひとつその成果を感じる事ができたのは、チラシの受け取り率です。前回の関西4カ所での街頭活動と比較しても、比にならないほどの受け取り率でした。
今回お配りしたものは前回と違い、清水ともみさんが描かれた『私の身におきたこと』の小冊子(4シリーズ)でした。これはウイグル人の証言をもとに、全てノンフィクションでウイグル人の身に実際に起きた出来事が描かれています。
この小冊子が好評だったのか、多くの方々が小冊子を受け取ってくださり、立ち止まって話を聴いて下さる方もおりました。
(長尾先生は最初から最後まで参加してくれて、いっぱい小雑誌を配ってくれました。)

まさか、スパイ??
悲しいことに、地方議員の会が参加した街頭活動でも「スパイ疑惑」を指摘されるような怪しい行動をとる通行人もいました。
想像になりますが、在日ウイグル人を探りたい勢力がいるのだろうと、当会は危機感をもっています。
我々は、いつものように、スパイらしき人物には警戒態勢で挑んでおりました。 私は前回の京都での女(怪しい動きで動画撮影をし、こちらが警戒するとものすごいスピードで逃走した)が念頭にあり、似たような人物ばかりを警戒しておりました。
あまりにも難波という街に溶け込んでおり、スパイとは思えない身なり(お揃いの今時なカップルコーデ)に私は完全に油断しておりました。私は野田議員から言われるまで全く気が付きませんでした。
関連 京都での街頭活動の報告、不審者による盗撮行為の発見と対処(泉南市議会議員 添田詩織)
ウイグルを応援する全国地方議員の会
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京都での街頭活動の報告、不審者による盗撮行為の発見と対処
https://for-uyghur.jp/2021/07/kyoto_h
ウイグル関西4カ所街頭活動~京都駅前レポート~泉南市議会議員 添田詩織 2日間に渡る「中国政府の人権弾圧抗議活動」4カ所目となる最後の場所は、JR京都駅前にて行われました。 4カ所全てに参加した小坪議員(行橋市議)、西川議員(堺市議)、野田議員(東大阪市議)、私添田(泉南市議)はハードスケジュールと長い移動距離、照り付ける太陽と高い湿度により、かなり体力が奪われており京都での街頭活動を始める頃にはへとへとの状態でした。そんな中、地方議員の会のメンバーである枚方市の田口よしのり枚方市...
怪しいとされた行動は『4度も街頭活動中の前を往復し、議員たちの顔、横断幕の文字まで細部に渡り撮影』をしているようだったからです。 『前回のスパイらしき女が出た時に小坪議員の取った対応』を覚えている議員が多数いたため、怪しいカップルを追跡し顔写真と動画を撮影しました。この先は私は詳しくは書かないことになっていますが、先輩議員たちが必要な対応(決めている)をとってくれたそうです。
先輩たちがたくさんいてくれてとても安心しました。何年も前のことですが(ウイグル問題だけではないのでしょうが)、顔を公開して街頭でやることは怖いという方もいたそうです。その声を受けて、地方議員の会は組織体制を整えてきたのですが、最近は「地方議員の会が協力する街頭活動は安心して参加できる」という感想も聞こえてきて嬉しいです。
世論の高まり
個人的に印象的だったのは、女子高生3人組が、立ち止まって数分間に渡り私の話を聴いてくれたことでした。ユニクロや無印良品といった日本のプチプラブランドは、ウイグル人の強制労働により製造されているケースが国際的にも指摘されているという話。今現在隣の国では中国共産党によりジェノサイドが行われているということを、なるべくわかりやすく伝えました。彼女たちは“ウイグル”という言葉は聞いたことがあったらしく、初めて実際にウイグル人のローズさんの顔を見て、「ウイグル自治区は中国ではなかったんだ。」と言って、何か納得した表情を浮かべ、小冊子を持ち帰ってくれました。
もう一組は大学生の男性二人組で、小冊子を懸命に配っていたウイグル人から、熱心に話を聴いていました。聞くところによると、大学でなのか個人的にかはわかりませんが、ウイグル問題に関心があり調べているとのこと。実際にウイグル人から直接話を聴くことができて、より身近に感じてくれたのではないかと思います。4種類の小冊子全てを受け取って帰っていかれました。
このように、ウイグル問題について以前よりも国民の関心の高まりを感じる事が出来ました。しかしあくまでも“以前よりは”(以前が低すぎる)であって、実際のところはまだまだ足りていません。世論が動かないと国は動きません。私たち地方議員たちも、たくさん意見書を採択することはできました。日本の国会でも(文章はとても抑制的にはなりましたが)決議はなんとかされました。けれど日本は海外に比べて遅れていると感じています。
アメリカではウイグルを巡る数々の法案『ウイグル強制労働防止法』、『ウイグル輸入禁止法』が成立されましたが、これはアメリカ国民の世論の高まりが政府を動かしたといえるでしょう。日本はまだまだ先は長いのかもしれませんが、日本ウイグル協会と今後も連携し、証言集会や街頭活動を実施し、世論喚起に努めて参ります。
最後にみんなで記念撮影。

参加議員一覧
総務会長 野田しょうこ(東大阪市議) 陳情対応常任委員会副委員長 西川良平(堺市議) 広報企画委員長 添田詩織(泉南市議)
西村ひかる(大阪府議)、坂元純一(和泉市議)、平本英久(亀岡市議)、田口よしのり(枚方市議)、加藤 治(枚方市議)、有澤ゆま(吹田市議)、岡林けんじ(岸和田市議)
長尾たかし(元衆議院議員)、出来しげちか(自民党枚方支部長)
(これからのこと) 今回の難波は二度目になりますが、関西は当会に所属する地方議員も多く、また参加率も高い。 大阪に限定せず「関西」という括りで、近隣各府県と協力し、継続して街頭活動や証言集会を開催していきたいという意見でまとまりました。
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